バトンの店主のブログとお知らせ

初個展を終えて


𓊆奇承転結𓊇

起承転結という言葉があるけれど
起の部分が奇であればあるほど結果は面白い。
私の踏み入れた世界は最初から奇だ。
自覚して踏み入れたから覚悟がある。
今回の個展はこの覚悟があったからできたと思う

例えば
若い時はとにかくがむしゃらで
イベント前は会場へ出発する5分前まで作ってた。でも、今は随分違う。
会場に足を運んでくれた方は感じたかもしれないけど、随分あっさりした展示の仕方を選んだ。
会場の真ん中に帯留めを置いた机がドーンと置かれていて、後はおまけ程度のセッティング。
これから帯留め作家として活動します。
どうぞよろしくお願いします。という意味の個展なのだから、なんでもかんでも置いて売り上げを伸ばすという考え方は捨てた。
徳島県にこんな変な奴がいるんです。それが伝わればこの個展は成功なわけだ。
けれど、結果は今年3月に買った窯がペイできる売り上げとなった。売り上げを捨てたら売り上げがでるという奇妙な結果、まさに奇承転結。

トルソー、ドタキャン事件なども
困った事になったぞ。という感覚はあるもののドタキャンした人を責める気持ちは1ミリも起きなくて、ただ前向きな印象で困ってることを知ってもらうための投稿を考えた。※この時、内心ワクワクしていたのは秘密。
結果、皆さんのシェアや呼びかけのおかげで腕のいいプロの着付け師の方との縁ができた。更にこのトラブルは個展を応援する人が増えるという副産物も生んだ。ドタキャンした彼女には感謝すらしたい。大変だったね、と皆さんからの差し入れで体重は2.5キロ増えた。脂肪を愛しいと思ったのは初めての経験。
ピンチだったハズの状況が幸せ太りと繋がった。
これも奇承転結。

ニッチなキモノコモノというテーマを
ネガティブに捉え心配してくれる人がいる。
心配してくれてありがとう。でも、知ってもらえると嬉しいのだが、ニッチだからやる意味があるのよ。
徳島にも着物を好きな人がいる。
私がキモノコモノと名打つことで
そこに集まる理由がひとつできた。
これが大事。
私の名刺やHPに書いてある「繋がるものづくり」の意味。そこまで設計して作った。
売り上げはとても大事。だけどそれは後でもいいの。今は狼煙をあげるの。作家活動を無理なく続けられるよう10年かけて環境を整えた。

今回のキモノコモノ展で沢山の縁が
生まれた。着物生活をしている人は
仲間を増やしたいと思ってる。
ニッチという環境は仲間を引き寄せる
磁石になる。この磁石の強さは私の作品の
良し悪しと私自身の人間性がものを言う
と思うから、とにかく頑張ってみるね。

徳島の素敵な着物女子が駆け付けて下さった。泣きそうになった。

最後まで読んでくれてありがとう。
奇承転結な作家活動を応援いただけると嬉しいです。

帯留めクレイ作家 お仙